ぐにゃぐにゃトポロジー

日記。タイトルは本文と関係ありません。

ぜんまいざむらいを知っているか。 〜キングオブコメディ高橋パーケンをぜんまいざむらいで考える。〜



キングオブコメディ高橋健一さんの裁判が終わった。

言い渡された判決は執行猶予4年の懲役2年6ヶ月。

 

パーケンが捕まったことを知った瞬間をよく覚えている。

ずーーっと仲の良かった親友が逮捕されたような、そんな気持ちだった。

 

パーケンは高橋さんの愛称である。

 

パーケンパーケンと呼ぶ人の全てが、一報を聞いて、皆一様に動揺したことは想像に難くない。

 

20年以上も前から何度も高校に忍び込んでは女子高生の制服を盗み続け、自宅から押収された制服は1000点を超えている。

一度冤罪で捕まった過去もあるパーケンだが、冤罪で捕まったとき、留置所から出てきて帰った家には山ほど盗んだ制服があり、それに囲まれながら眠りについた夜があったのかと思ったら、悲しいしやるせない。

 

そう、彼は

どろぼうなんだ。

 

いけないことは、いけないこと。

そんなことはわかっている。

でも、それでも、私は、パーケンを悪い人だとは、どうしても思えない。

情けなくて仕方がなくて本当にやり切れない。こんな思いをたくさんの人にさせてしまうのは、それはやっぱり悪い人なのかもしれない。

 

でも本当に悪い人なら誰もこんな思いをしなくてすむ。

今日は、やり切れない気持ちを消せなくて日記を書いている。

 

日本でいちばん有名などろぼうは

おそらく、ルパン三世だろう。

 

ルパン三世はどろぼうだけど、

ルパンがどろぼうだと知って、

同じ思いをしないでいられるのは、

アニメだからではなく

ルパンを知ったその時から

ルパンはどろぼうだったからだろう。

どろぼうのルパンしか知らないからだろう。

 

よく知っている人がどろぼうだったと知るのは本当に言葉にならない気持ちだ。どろぼうをする人だとは思わなかったからこそしんどいのだ。そして悔しいのだ。

 

刑務所から出てきたら、パーケンはどうなるのだろう?

 

ぜんまいざむらいをよく見ていた。

ぜんまいざむらいはアニメのタイトルで、そのアニメの主人公であり、どろぼうだ。

 

あらましはこうだ。

 

どろぼうの最中に、井戸に落ちて死んでしまったぜんの助。(後のぜんまいざむらいである)

 

神様が現れて、死んだぜんの助の頭に、なんと神様はぜんまいをねじ込む。ねじ込まれても出血したりしないのは死んでるからだろうか。

 

頭のぜんまいによって生命活動を再開したぜんの助は、ぜんまいざむらいとしてそれから毎日善行を積むのです。

 

何故、善行を積むのかといえば、自分の罪を省みたとかそんなことではありません。

 

善い行いをしなければ、死んでしまうからです。

 

善をほどこせば、頭のぜんまいが巻かれてヒットポイントすなわち生きていられる時間が増えるのです。

悪い行いをするとぜんまいは逆巻きされてしまいます。

もちろん生きているだけでも、ぜんまいはほぐれてゆきます。

ぜんまいがほぐれきってしまうと死んでしまうのです。

 

ぜんまいざむらいは死にたくないので、善いことを毎日探すのです。

 

それに加えて、人の煩悩と同じだけの数の善(108つの善)をほどこせば、その時には人間に戻れるというのが神様と交わした契約なので、人間になりたいぜんまいざむらいは善行を重ねてゆくのです。

 

さて、

 

108の善をほどこし、人間になったぜんまいざむらいは、はたして盗みを働くことをしないのか。

 

 

どう思うだろう。

 

 

私は盗んでしまうんじゃないかという疑いはどうしても手放すことはできない。

 

 

ぜんまいざむらいに対しても

パーケンに対してもだ。

 

ぜんまいざむらいは打ち切りになってしまったので、人間に戻れるのかどうなのかや、人間に戻ったあとの事などはもうこの先描かれることは無いのかもしれない。

 

パーケンは打ち切りになってしまわぬよう、何を願うかと言えば、真摯に犯した罪と向き合って再出発できるように願っています。名前の通り健やかーにこの先を生きて!お笑い続けてくれ!続けてくれー!無理でも無理でも続けて欲しいんだ。

 

ニコニコキングオブコメディこそ打ち切りになったわけでしたが、いつの日か最新回が観れたとしたなら、、と、そう願って止まないのに悔しさで前が見えない。